弓はもたない!?
ヴァイオリンの弓の持ち方は人それぞれ、演奏者ひとりひとり違うといっていいほどヴァリエーションがあります。どれが正しいのかわからなくなりそうです。
大家の演奏家は実にラクラクと操作しています。ほとんど弓はもっていないのではないかと思えるほど。例えば、ヴィオラの20世紀最高の奏者であるウィリアム プリムローズの演奏をご覧ください。
ほれぼれするほど楽そうで、軽い弓の操作です。ちなみ音は太くて温かい音がします。どんな風にもっているのでしょう。
このことに関してちょっとしたヒントがあります。スポーツ野球のトッププレーヤーのダルビッシュ有選手や、田中将大選手は投げる直前のテークバックまでほとんどボールを握っていないで、落とさない程度だとか。脱力して投げる瞬間まで握ってないのでしょうね。
弓にも同じことがいえそうです。禅問答のようですが、弓はもつけれど持たない、というのが究極のようです。