ヴァイオリンの音色
ヴァイオリン教室とは一味違うヴァイオリン道場としてのこだわり。
それは「ヴァイオリンのボイストレーナー」である点です。
歌では美しい声を出すためにボイストレーニングを行うように、ヴァイオリンでもそんなトレーニングができたら・・・。ヴァイオリンは右手に弓をもつのですが、その右手や身体の動きを高めることで、音色はグングンよくなります。
ただ楽器が弾ける、というのではなく美しい音、音色を求めたい方といっしょに学びあう場が欲しい。そうした情熱をカタチにしました。
ヴァイオリンの楽器が本来もつ音色は、じつは「木の箱」の音色であり、弦を鳴らし切ることであり、フランス語の鼻から抜く、鼻母音(=ナザーレ)という発音にも似た音色。
そうした音が出せるようになると、リンリン、シャリンシャリンという輝く音が顎(アゴ)から伝わってきます。これは誰でも姿勢、弓のバランス、楽器のメンテナンスなどを工夫することで出すことができます。高価な楽器だから良い音というわけではないんですね。
そういう意味では「楽器に貴賤なし」です。
反対にどんな高級バイオリンでも押さえつけて力任せに弾いてしまうと、ギーギーというあの嫌な音になりかねません。
弓の奏法のことを「ボーイング」といいます。それをイタリア語でarcheggio(アルケッジョ)と呼びます。
このボーイングの私の理想はフリッツ・クライスラーというバイオリニストであり、彼の音色を実際に耳にすると、二度と忘れられなかったとのことです。
クライスラーの音色とはどんな音でしょう?ごくごく初級レベルのバッハのメヌエットをお聴きください。
いかがでしょうか?これまで聴いていたバイオリンの音色より、ずっと艶があり、太くて、温かくありませんか?
私はかれこれ20年にわたり、クライスラーの音色に惚れ込み、音色の出し方の工夫を重ねています。彼の残した録音、写真、映像から、プロの音楽家や、身体の達人であるスポーツトレーナーの先生にも伺いながら、音色の研究を重ね、少しずつ、そのボーイングの魔法を紐解けないかと思っています。
まだまだ研究は志し半ばですが、研究所では、美しい音の出し方をお伝えしながら、上達をサポートしていきます。
初心者、上級者に関係ありません。むすんでひらいて、メヌエットなどごくごく簡単な曲でも、美しい音色で弾けたらどんなにいいでしょうか?
研究所では、ボールやゴムチューブ、いろいろなアイデアグッズ、体操を用いながらバイオリンの美しい音色を身につけていきましょう。音もよくなり、肩こりや、外反母趾に悩む女性にも効果的です!
「楽器が安物で・・・」
「音楽のセンスがあるかしら・・・」
「大人になってからでは遅いかな?」
ご安心ください。こうした悩みは私が自分自身で経験し、人一倍悩んできた問題です。
バイオリンの美しい音色は、どんなに大金を払っても買えない一生の財産になります。