ティボーの「アルテュールの泉」

ティボーの「アルテュールの泉」

Jacques Thibaud(ジャック・ティボー)の貴重な演奏映像の一つに、シマノフスキ(ポーランドの作曲家 1882-1937)の「La Fontaine d’Arethuse(アルテュールの泉)」があります。

両足をつま先まで揃え、肩当のないヴァイオリンを包み込むように構える独特の姿勢のティボーですが、あらためて見ると目につくのが右腕の使い方でした。

小手先でなく肩から腕が動いているので、手が非常に長く見えます。弓を腕ごと動作しているという感じでしょうか? これは立腰によって、腕が楽に上げられて動かせないとできないでしょう。

また、ボーイングで特徴的なのが、駒から指板にかけて弓を自由に操作して、寄せたり離したりして表現していることでした。

細かいところを抜きにしても、音楽のみならず颯爽とした演奏姿勢だと思います。私は電車の中で音なしで見入ってしまいました。